ホルミウムヤグレーザ MODEL IH102

IH102 外観

ホルミウムヤグレーザは低侵襲手術装置です

ホルミウムヤグレーザ(Ho:YAG)はホルミウムを使用した固体レーザで、炭酸ガスレーザとNd:YAGレーザの中間的性質をもったレーザです。

波長が2.1μmで、水に吸収されやすく、色素などの影響を受けにくい性質を持ちます。

したがって生体組織の色素分布や血管の分布に関わらず組織深達性が少なく( 組織進達度=0.5mm以下 )、目的組織だけの治療が可能となり、周辺組織への熱損傷の少ない手術が行えます。

参考資料:新しい医用レーザー機器の動向 医学の歩み
VOL168 no9 1994 2 4 荒井恒憲(防衛医科大学校)
腎泌尿器疾患に対するレーザー治療 小児外科 vol.33No12001-1
藤田公正 麦谷荘一 浜松医科大学

水による吸収曲線図

水による吸収曲線

※ホルミウムヤグレーザは、KTPやNd:YAGに比べ、水による吸収率が高いことがわかります。

製品の特長

  • 優れた切開・蒸散能力

    NIIC ホルミウムヤグレーザー IH102は、高いピークパワーと低い生体侵襲性を両立させた、新しいレーザ装置です。

    パルス発振のレーザですが、優れた切開・蒸散能力を持っています。

    ※ホルミウムヤグレーザは、高いピークパワーを持つパルス発振レーザです。

  • 安全設計

    • 電源や冷却ユニットなどの改良により軽量化、省スペース化を実現しました。
    • 狭い空間での移動や、保管時のスペース確保が容易です。
    • 手術室からの出し入れも考慮し、移動させても光学系に影響がない様、タフな構造となっています。
  • 使いやすいコントロールボックス

    • 操作は可搬性に優れたコントロールボックスで全て行えます。
    • 簡単なボタン操作とジョグダイアルで条件設定ができます。
    • 照射モードも、連続 / シングル / 繰り返しと手元操作で変更できます。
  • 低侵襲手術に最適です

    • ホルミウムヤグレーザは、非常に細い石英ファイバーで患部にレーザ光を導光できるため、一般手術における操作性に優れるだけでなく、硬性鏡や軟性鏡と組み合わせることで、内視鏡処置でもその有用性を発揮します。
    • 内視鏡下で低侵襲手術に適した幅広い科に対応できる手術装置です。
  • アフターサービス

    • レーザ本体から光学部品など細かなパーツに至るまでスピーディにお届けいたします。
    • メンテナンスは装置を熟知したサービスエンジニアが対応いたします。
  • 豊富なアクセサリー

    • 各種ファイバーガイドなど、オプションアクセサリーが豊富に揃っています。
    • 各種手術用のプローブセットも用意されています。

イージーオペレーション

付属品の故障を防ぐために、様々な工夫が施されています。

  • ファイバーガイドは簡単に着脱

    各種ファイバーガイドはコネクタで簡単に着脱できます

    ファイバーガイド
  • ファイバーガイドスタンド標準装備

    ファイバーガイドの取り回しを考えて、ファイバーガイドスタンドを装備しています。

    ファイバーガイドスタンド
  • フットスイッチ収納

    フットスイッチの収納部を設け、使いやすい設計をしています。

    フットスイッチ

ホルミウムヤグレーザの治療症例

泌尿器科 出血の止血(腎盂腎杯・尿管・膀胱)尿管狭窄治療
腫瘍の焼灼(尿管・膀胱)
前立腺肥大の蒸散等
整形外科 膝関節(半月版切除術 / 滑膜切除術 / 軟骨形成術 / 外側支帯切除法)
肩関節(滑膜切除術 / 軟骨形成術 / 関節唇切徐術 / 関節抱縮解離術)
肘関節(滑膜切除術 / 軟骨形成術 / 遊離体切除術)
手関節(滑膜切除術 / 手根黄靭帯切除術)
足関節(滑膜切除術 / 離断性骨軟骨炎)
推間板ヘルニア除圧術(PDD)
耳鼻咽喉科 肥厚性義鼻炎 / 鼻アレルギー / 鼻茸 / 口茎歯肉腫瘍 / 後鼻腔狭窄症
口腔肉芽腫 / 慢性副鼻腔炎 / 慢性扁桃腺 / 蝶形骨胴ムコケーレ
産婦人科 腹腔鏡視下子宮内膜症 / 子宮筋腫 / 卵巣のう胞腫 / 子宮頚部円錐切除等
口腔外科 顎関節症手術
消化器外科 胆道鏡下胆石摘出術
呼吸器科 胸腔鏡視下肺のう胞 / 自然気胸手術

仕様

一般的名称 パルスホルミウム・ヤグレーザ
商品名 NIIC ホルミウムヤグレーザー MODEL IH102
製造販売元 澁谷工業㈱
クラス分類 クラスⅢ
JMDNコ-ド 36170020
特定保守管理 該当
認証番号 21100BZZ00653000